台南への旅(2)

アンジーニョ‘sFocus

 8日は、台南市郊外の約20haの広大な敷地に建つ、2011年に開館したばかりのまだ新しい「国立台湾歴史博物館」を見学。建物には台湾屈指の巨大な光発電ソーラーパネルがついていて、館内設備のための電気を供給。展示場は広々としていてゆったりと気持ちがよく、通常の展示の他にインタラクティブ形式やゲーム形式の展示などもあり、楽しみながら見学が出来ました。音声ガイドは英語版や日本語版の他に台湾語版や客家語版などもあって、私は日本語版を聞きながら見学。またガイドさんから直接解説してもらっている見学者の方もいました。館内の展示は、次々と変わる為政者に翻弄されてきた台湾らしく、市民の目線から見た「台湾の歴史」が一貫して分かりやすく展示されているように感じました。日本統治時代(1895~1945年)の展示も、台湾の市井の人々の目線で丁寧に展示や解説がされていて、とても興味深く、また私なりに新たな発見がありました。音楽評論家の関谷元子さんは、日本統治時代の台湾人が歌う台湾語のSPレコードの音楽を集めたCD「蓄音臺灣」を日本でプロデュースしリリースしており、またこの時代の台湾の音楽業界を舞台にし、台湾初の発売禁止レコードが生まれた事件などを題材にした小説「蓄音臺灣伝」も日本では出ています。日本の文化と台湾人の文化がある意味でクロスしたこの時代に興味がある方は(私はとても興味があります)、是非ともこれらを手に取ってみるといいと思います、ちなみに私はどちらも持っています。(anjinho)

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