許富凱(ヘンリー・シュウ)

関谷元子‘sCoffee Time

台湾のレコード店に行くと、國語と台語というコーナーがあるのは行ったことがあるかたはご存じでしょう。

國語は、いわゆる、第二次大戦後に国民党が台湾を統治することになって、彼らが中国で使っていた言葉、いわゆる中国語(國語)を強要するようになります。

そして、その前、日本統治時代、台湾の人が使っていたのは台湾語でした。もちろん日本語も、ですが。

1930年代は、台湾語ポップスの黄金時代と言われているのですが、と同時に、戦後も台湾語を歌う歌手はいました。その多くが、演歌的なものだったんです。

そして戒厳令解除(1987年)の後、民主化されると、今度は若いロック系のアーティストが台湾語で歌うムーヴメントも起こります。

そんな台湾語の味わい深さを感じさせる若いシンガーが、許富凱(ヘンリー・シュウ)です。

とても好きな歌手です。

何年も前になりますが、彼が東京に来た時に会ったことがありますが、いきなり「日本の演歌が大好きです」と、居酒屋でクール・ファイヴとか歌ってくれて、それはそれは上手じゃないの、と思いました。

おすすめは、彼の2020年のカヴァーアルバム「拾歌」に入っている、台湾語歌手のクイーンといわれる江蕙の曲のカヴァー、「祝福」という曲です。泣けてきます。ミュージック・ヴィデオの最初に出てくる男性が、ヘンリー君です。

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